自然の恵みを無駄にせず再利用
「瀬川園」は、造園業を営む中で、毎日のように不要な木材が排出されていくのを目の当たりにしていました。それを何とか有効に使えないものかと考え始めたのは、日々の庭作りの中でのことでした。
庭の整備を依頼されるたび、かつて庭の景観として愛されていた立派な木々を、管理のために取り除くケースが多くありました。しかし、それらをただ処分するだけでは、木々が持つ価値が失われてしまう気がして、どうにも心が痛んだのです。
瀬川園には、広大な社内の敷地があり、木々をしっかりと切り出して加工し、薪として再生させることができました。薪を1年寝かせて乾燥させることで、薪ストーブやキャンプで使える、よく燃えて長持ちする最高の薪に生まれ変わりました。
そして、その薪は今、皆様の暖かな思い出作りのためのツールとなっています。家庭で焚き火を囲む楽しみ、アウトドアでの心地よい時間――それらを生み出す火は、私たちが再生させた木々の恵みであり、ただ捨てられてしまうはずだったものに新たな命を吹き込んでいます。
瀬川園では、自然の恵みを大切にし、木々が新たな役割を果たせるようにすることを使命としています。